人参の移植栽培

栽培技術の説明

人参の種まきをすると100%の個所が発芽するわけではなく、空いた場所ができます。その部分の補植用に移植用の人参の苗を家で育てています。もう15年以上前になると思いますが、誰かのブログで紹介されていたものを試しにやったらうまく行ったので、その後採用して栽培本数の増加を図っています。

やり方はトイレットペーパーの芯に土を詰め、その上に種を数粒まいて育てることです。下の写真のような状態でもいいし、本葉が出るくらいまで育て、その後、1本ずつ、畑の空いている部分に埋め込めても問題ありません。本葉が出るまで待つ場合は、2〜3本に間引いてください。コツは土の詰め方で、培養土と畑の土をブレンドして、粘り気と通水性のバランスを取ることです。粘り気のない培養土だけでやると、移植時に土が抜けてしまい失敗します。私の畑の土だけでやると粘り気がありすぎるので、水が抜けにくいです。土の詰め方は写真を参考にしてください。トイレットペーパーの芯をまとめるために、周囲をヒモでくくってから土を詰めてください。周囲を土で固めてから入れると、安定するし、芯の中の土も抜けません。

ネットで調べると、北海道農業試験場が昭和38年度に人参のペーパーポット育苗移植栽培を試験しています。収穫期の促進および収量品質の向上が目的のようです。そんな前からあるのに広まらないのは手間がかかりすぎるからでしょうね。ただ、小規模な家庭菜園で収量増加のために補植するのはいいんじゃないかな?

種まきは畑と同じで、種を数粒まいた後、バーミキュライトで覆土し、もみ殻をのせています。今の写真の状態か本葉が少し出る状態で畑の芽が出ていない個所に埋め込めばOKです。埋め込みは周りの土とトイレットペーパー芯の中の土がツライチになるようにしましょう。その後、適宜間引いて、一本立ちにさせればいいです。そのうち、トイレットペーパー芯は風化し、収穫の頃には周りの人参と区別がつかなくなってしまいます。

このように工夫すれば、人参の移植栽培も可能です。お試しください。

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